減法混色(げんぽうこんしょく、英: Subtractive Mixture, Subtractive Color Mixture)とは、物体色の混色によって明度が減少する現象を指します。物体色は光が物体に当たって反射・吸収・透過した際に生じる色です。
色料の三原色
減法混色において使用される色の三原色は以下の3つです:
- シアン(Cyan, C)
- マゼンタ(Magenta, M)
- イエロー(Yellow, Y)
これらの三原色(CMY)の混合比によって、さまざまな色を表現することができます。
減法混色の仕組み
- 明度の減少:減法混色では、絵具やインキ、フィルターなどの物体色が光を吸収する性質を持っているため、混色するごとに明度が下がり、暗くなります。等量に混ぜ合わせると黒(無彩色)になります。
- 色相の変化:例えば、マゼンタとイエローが重なり合うと赤に見えるように、色の混合によって色相も変化します。
減法混色と加法混色
減法混色とは、イエロー(Y)・シアン(C)・マゼンタ(M)を組み合わせて色を表現する方法です。加法混色とは反対に、色を重ねるごとに暗くなり、すべてを混ぜると黒になります。このイエロー、シアン、マゼンタは「色料の三原色」とも呼ばれます。
減法混色の応用
減法混色は、ポスターやチラシなどの印刷物に用いられる色です。カラープリントなどの印刷では、三原色で黒を完全に再現することが難しいため、CMYに黒(K)を加えた四色(CMYK)を用いてすべての色を再現します。