ピース紺 (ぴーすこん)

まだ印刷や製版に関わる仕事がアナログ主流だった頃、紺色の色味を伝えるときにタバコの銘柄「ピース(Peace)」のパッケージの色に例えてこう呼ぶことがあった。だいたいC100%+M100%+Y0%+K0%だが、印刷会社やデザイナー、メーカーによってはYが数パーセント含まれるなど定義が異なる場合もある。印刷物の制作環境がデジタル主流になった現在ではほとんど言われなくなり、聞かれなくなった用語。デジタルネイティブな人が増え、喫煙者も喫煙場所も減少しつづけている現代社会ではあまり通じないかもしれない。

デジタルでの制作環境下では、色の指定時に

「〇〇色」
「(既存の商品名などに例えて)〇〇〇〇っぽい色」

などの慣用的な表現を使うと、伝える側と受ける側で想定する色味が異なり、仕上がりが発注者のイメージ違うという結果が生じる可能性もある。

C、M、Y、Kのプロセスインキそれぞれの配合を数値(パーセント)で、
特色の場合や、自分のイメージを明確に伝えたい場合は
DICカラーやPANTONEなどの色見本の番号で指示することがふさわしい。
カラーチップも付ければなお良し。

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