欧米の活字の大きさに基づいた文字の大きさの単位。
文字の大きさや距離以外にも、線の太さなどを表すときに使われる。
単位表記は「pt」。
インチ(inch)が基準であり、1inch(=25.4mm)の約1/72が1ptとされているが、
地域や時代の移り変わりによって生まれた、わずかに大きさの異なる「ポイント」が存在している。
代表的なものとして、
DTPポイント(1pt=0.3528mm)…DTPが普及している現在、いちばん使われている
アメリカンポイント(1pt=0.3514mm)…アメリカの活字サイズの単位「パイカ」が基準となっている
ディドーポイント(1pt=0.3759mm)…ヨーロッパでよく使われている
がある。
日本ではJIS(日本産業規格)が活字の基準寸法としてアメリカンポイントを採用しているが、
現在、印刷物の制作はほとんどDTPで行われるため、DTPポイントを使うことが一般的だ。
AdobeやMicrosoft OfficeのアプリケーションでもDTPポイントを採用している。
印刷物の制作ではポイント、Q数のどちらの単位を使ってもよい。
Adobe IllustratorやInDesignの環境設定では「単位と増減値」の項目で、ポイント(DTP)、Q数、アメリカンポイントなどの単位を選択することができる。
また、どの単位を設定しても、文字の大きさの入力欄に「〜pt」「〜q」というように、数値を単位付きで入力すれば、設定されている単位に自動的に換算される。