「赤」の色味を伝えるときに使われる慣用色名。
名称の由来として、
ガラス工芸の江戸切子で、赤を発色させるために金粉を用いたことからきているとの説が有力であるが、
諸説あるようだ。
印刷会社では「赤」「アカ」という呼び方をM(マゼンダ)に対して使うこともあり、区別するために一般的にイメージされる赤色を「金赤」「キンアカ」と呼んだりする。
DTPの作業時に「金赤」と指示された場合、プロセスカラーの配分はたいていC0%+M100%+Y100%+K0%で設定することが多いが、印刷会社やデザイナーによってはMよりYが多めなど、定義が異なる場合もある。
特色インキでの「金赤」はインクのメーカーによって何種類も存在するので、色見本などを確認した方が良い。
デジタルでの制作環境下では、色の指定時に
「〇〇色」
「(既存の商品名などに例えて)〇〇〇〇っぽい色」
などの慣用的な表現を使うと、伝える側と受ける側で想定する色味が異なり、仕上がりが発注者のイメージ違うという結果が生じる可能性もある。
C、M、Y、Kのプロセスインキそれぞれの配合を数値(パーセント)で、
特色の場合や、自分のイメージを明確に伝えたい場合は
DICカラーやPANTONEなどの色見本の番号で指定することがふさわしい。
カラーチップも付ければなお良し。