モアレの原因と対策

チェックやストライプ模様を撮影した写真に、波上の模様が現れたことはありますか?これはモアレ(moiré pattern)と呼ばれる現象です。モアレは「干渉縞」ともいい、周期的な模様が重なったときに現れます。特に画像やハーフトーン印刷でよく見られ、印刷物の品質を低下させます。

モアレの原因

  • スクリーン角度の不適合…印刷物は網点スクリーンを使用して画像を再現します。スクリーン角度が適切でないと干渉が発生し起こります。
  • 解像度の不一致…画像の解像度と印刷機の解像度が一致しないと、ピクセルと網点の干渉で起こります。
  • 元画像に規則的なパターン…元画像に規則的なパターン含まれていると、印刷時に干渉が発生し起こります。

モアレの対策

  • スクリーン角度の調整 各色のスクリーン角度を適切に設定します。シアン15度、マゼンタ75度、イエロー0度、ブラック45度が一般的です。
  • 画像の事前処理 規則的なパターンを含む画像には、ぼかしフィルターをかけてパターンを軽減させます。異なる角度から再撮影することも有効です。
  • 異なる網点形状の使用 円形以外の網点形状を使用して、干渉を減らします。
  • 解像度の一致 画像解像度と印刷機の解像度を一致させ、ピクセルと網点の干渉を防ぎます。
  • ソフトウェアによる補正 専門の画像編集ソフトウェアを使ってモアレを抑えます。

また、FMスクリーン印刷という、ランダムに配置されたドットで色彩や濃淡を表現する印刷方法があります。周期的なパターンを作らないので、モアレが発生の問題を解消できます。

これらの対策を組み合わせることで、モアレを効果的に防げます。モアレの発生要因を特定し、適切な対策を選択することが重要です。

〚kuni〛

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