校正とは、印刷物の原稿や試し刷り(校正刷り)を確認し、誤りや不備を修正する作業のこと。校正は、内容の正確性や品質を確保するために非常に重要な工程です。以下に、具体的な意味とプロセスを説明します。
【目的】
- 誤字脱字のチェック: 文章や文字の誤りを見つけ、修正する。
- レイアウト確認: 文字や画像の配置、デザインが意図した通りになっているかを確認する。
- 色の確認: 色の再現性や発色が正しいかを確認する。
- 内容の確認: 文章の内容が正確で、一貫性があるかを確認する。※校閲というプロの職業の人に確認してもらう。
- 技術的な確認: 印刷技術的な問題(フォントの文字化け、塗り足しの有無)がないかを確認する。
【プロセス】
- 初校: 原稿やデザインが初めて印刷される段階。主に誤字脱字や基本的なレイアウトを確認する。
- 再校: 初校の修正後に再度確認を行う。初校で見つからなかった誤りや修正部分のチェックを行う。
- 三校: 再校の修正後に、さらに細かいチェックを行う。最終的な確認として用いられることが多い。
- 校了: 校正作業が完了し、印刷に進める段階。全ての修正が終わり、問題がないことを確認する。
【方法】
- 人による校正: 担当者が目視で確認して、誤りをチェックする方法。
- デジタル校正: ソフトウェアを用いて、デジタルデータ上で行う方法。PDFなどを用いることが多い。
- プルーフ(DDCP)校正: 実際の印刷機とマッチングした簡易出力機で出力し、最終確認をする方法。
【種類】
- (プリント/PDF)校正: 簡易的な試し刷りやPDFデータで、内容の確認を主に行う。
- 本機校正: 本番と同じ印刷機で行う校正。最終確認として使用される。
校正は、印刷物の品質を保証するための重要なステップであり、細心の注意を払って行われます。